ユニットリーダーとは、ユニットケアという介護を実施する施設のリーダーのことです。ユニットケアとは、入居者ごとに合わせた個別ケアをし、自立性を尊重するという考えから生まれた介護方法のことを指します。特別養護老人ホームでは、1ユニットごとにユニットリーダーを配置することが法律で義務づけられています。良いチームワークには、ユニットリーダーの存在が必要です。
ユニットリーダーの役割は、ユニット内の管理とマネジメントです。ユニット内の管理として、シフト作成やスタッフ教育をします。シフト作成の際は、育児や介護などで時間が限られているスタッフの予定を優先して作成する工夫が必要です。
他にも、ユニットリーダーには、会議やイベントに参加するという役割もあります。会議に参加することで、介護業務や利用者に関する問題点について情報共有や改善策を練ることが可能です。また、イベントを企画する時は、利用者の介護レベルに合わせることや、飽きない企画を考えることが重要です。脳トレや音楽を聴いたり演奏したりする音楽療法を取り入れると良いでしょう。
さらに、ユニットリーダーには、入居者の家族とコミュニケーションを取る役割もあります。具体的には、利用者の家族に近況を報告する、反対に家族の方から相談された場合に応じるといったことをします。他の介護スタッフと比較しても利用者の家族と会う機会が多いので、マナーや言葉遣い、服装には気をつけましょう。
利用者の家族の相談に応じるだけでなく、利用者本人のケア方法を見直すこともユニットリーダーの役割です。利用者の健康状態に変化があれば、遠慮せずケア方法を変更しましょう。